STORY

内向的な大学生の相原愁は、びっくりするほど就職活動がうまくいかなかった。

そして、そのままとうとう大学4年生の夏にさしかかり、将来が思い描けないことにを非常に思い詰めてしまう。
もちろん、就職活動がうまくいかなかったところで、人間が生きていく方法はいくらだってある。
そんなことは、頭では分かっていたが、心の折れた若者のやる気はもう奮起されなかった。

そして、大学四年の初夏、一人暮らしの自室で愁はしずかに首を吊る。

しばらくのち、死んだはずの愁のもとに、どこからともなく大きな翼の生えた不思議な青年がやってきた。